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攻めだけの勉強では
初段獲得は難しいところがあります。
終盤の1手争いで
ライバルに競り勝てるかどうか?
しっかりとした受けのスキルも必要でしょう。
一目負けに見える局面での
一発逆転のテクニックを伝授します。
捨て駒で手を稼ぐ技
図1
図1は先手番です。
現在先手玉は△28金▲同玉△39銀以下の詰めろです。
逃げ道を作ることもできない状況です。
一方後手玉は詰まないため
先手が敗勢かのように見える局面です。
しかし
ここで先手玉の詰めろをほどき
後手玉に詰めろをかける事ができれば
先手の勝ちになります。
とはいうものの、
先手に適当な受けはあるのでしょうか・・・
図2
ここでは
ただで銀を捨てる△39銀があります。
とられる駒をずらして
敵の攻めを遅らせる手筋です。
28に銀の利きを残しつつ
銀を王手で取られないようにしています。
△同金▲84桂と進んで図3へ
図3
なんとこの局面!
先手玉が詰まないどころか
詰めろがほどけています。
対して
後手玉には必至がかかっており
一気に先手の勝ちになりました。
手番は後手ですが
次にどうやっても
先手玉は詰まずに
後手玉は必ず詰むので
先手の勝ちが決まります。
取られる運命の駒の位置をずらし
その駒をあえて取らせることで
相手の駒の利きを遠ざける手筋は
この他にも
応用の利くテクニックです。
冒頭、一発逆転と言いましたが
図1の局面
一目負けに見えた先手ですが
正しく指せば
実は勝ちであることが
おわかりいただけたでしょうか。
※ここまでお読みいただき誠にありがとうございます。
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